2017年4月18日火曜日

お母さんだけに許されたことなのだぁ♪

みずほ♀ 生後1才半〜2才
きれいな三毛猫・元お母さん猫でっす
絶賛家猫修行中、よろしくです!
お久しぶりになります・・・(^^ゞ
色々なことがあったにも関わらず、書けない理由もあったりしまして、
こんなに間が空いてしまいました。ぼちぼちいきます。

写真は、みずほちゃん、去年の5月に名古屋のM区の公園にて、仔猫を5匹産み落とし
必死に守っていた健気な彼女であります。

H28.5下旬、保護られ我が家へ。生まれたてホヤホヤの仔猫を
育て守ることに一生懸命な健気なみずほ

子ども達がたくさん遊ぶ公園で仔猫を産んだみずほちゃん、
子供経由で「大変だ!どうしよう?」とuzumakinecoさんなら!猫のことなら!」と悪気なく私に連絡してきた知人でした。

こういう事は初めてではないので、良いのですが・・・。
口では
「その場限りの事では駄目だから、ある程度の覚悟をもって出来る事をして欲しい」だの「継続的支援が出来ないなら、本当は手出ししてはいけないんだよ」とか
「里親さまに繋いだりある程度の協力は出来るし、私に出来うる事はするけど、あなたもある程度は頑張って欲しい」だの、けっこう冷たいきつめの事を言う私です・・・(ごめんなさいね、ホント)

この人なら何とかしてくれるとすがるように電話を下さったその知人も
第一声がそれでは、「思っていたのと違う。私は、良かれと思って・・・」とさぞかしガックリきたかと思います。
しかしながら
知らない、わからない、悪気はなかった、ただ可哀想だと思ったというのは、大変申し訳ないですが、「罪」だと思いました(T_T)

でも聞いてしまったら、
耳に入ってしまったら、
ほっとく事は出来ないんです。そういう人種なんですよ、私達のように猫ちゃんの保護をする人間というのは。

少しの想像力で、ある程度の事は推測できるように私は思うのです。
シャーシャー怒っているお母さん猫と5匹の生まれたての仔猫、場所は子供の遊ぶ滑り台の下、次の大雨で仔猫たちは死んでしまうでしょう。
この一家を何とか助けようと思ったとき、
ああどうしよう、自分にはとても出来るわけがないと思ったとき、
私なら、ちょちょいのちょいちょいと魔法使いの様にサッとなんとか出来ると??

私は、魔法使いでもなければ、大きな力があるわけでもなんでもなく、自分の出来る範囲の身近な猫さんのことを手助けしているに過ぎず、小さな力と頑張りしかないヘナチョコ一般人です。
でも、まったく何も知らず、初めてこんな猫ちゃん一家に遭遇してしまった人よりは、
経験もあり、知識もある、その分、ものすごい険しい道のりが待っているのはわかっている、とまあ、たったこれだけの差です(^^ゞ。
これだけの違いだけです。大変なのは一緒です。

もっともっと多くの猫さんの保護をしている方々や組織の方とは違います(この大きな方達ももものすごく苦労されて何かを犠牲にしてやってらっしゃるのです)、
でも違いながらも道を外れずやってきた、というプライドはあり、
出来る事しかしていない、出来ないだろうと中途半端になって逆に可哀想なことになる、とわかっている場合、自らは首を突っ込みません。私には私の容量、キャパがあるんです。
よって、わざわざ不幸な猫ちゃんがワンサカいそうな場所には自ら行きません。
見ざる聞かざる・・・です。

「見たら負け」

なのですが、口ではきつめの事を言いつつも、
猫ちゃんを飼ったこともない、ましてや保護なんて出来るわけない、それでも子ども達の「猫ちゃん、かわいそう、どうなるの?」という純粋な気持ちを思うと、その方が一人で頑張れば?と突き放すことは出来ません。それは酷です。その方も今回の事でしっかり学ばれたと思いますし。

結果
「聞いてしまっても負け」でした(苦笑)。

子育て頑張るみずほ。仔猫達5匹はすくすく育ちます
(みずほはシャーフー怒ってますが)
そして、すったもんだはありつつも
みずほちゃんの名付けたこの綺麗な三毛猫母さんと仔猫ちゃん5匹は我が家へやってきます。
猫の先生に相談したところ、仔猫たちが900g越えたら1度見せてね、と言われ、あとは人間は出来る事はありません。
私はみずほちゃんが快適に子育て出来る環境を提供するのみ、
ただただ眺めているだけ、です。
そして、怒り狂うみずほから仔猫を1匹、又1匹と取り上げて体重を計る、というこれだけが私の仕事でした。

悲しいことに、みずほはコテコテのノラさん、人間に全く気を許していない、
おそらく初めての出産であろう、ということで、まだ1才にも満たない若いお母さんです。
全く知らない人間(私の事です(^^ゞ)、全く知らない場所、しかも住み慣れた公園ではなく人間のおうちの中も初めて、
全身の毛を逆立て、怒っておられました。
5匹の子におっぱいをあげつつ。


でも、
彼女がいたおかげで、
私は市松の時のようにほ乳瓶片手に必死で子育てをしなくても
仔猫たちは育っていきました。

今回、仔猫たちだけを保護することは簡単でした。
母猫のみずほの捕獲が大変で・・・「どうしよう?」と。
でもヘソの緒をついた仔猫たち5匹を私が育てる事を想像したらば、私は間違いなくひからびて死にかけるか、仕事にも行けなくなるであろう、それくらい大変な事になるだろう、と想像に易かったのと
このままお母さん猫だけほったらかしにして、良いわけがないですとも、はい。
又同じ事が続く事が怖かったのです。

解決にはならないだろう。

私は仔猫たちは必ずもらい手がつくことはわかっていました。
その後のみずほ母さん、「人に懐いていない猫ちゃんの不幸」を考えるとグッと腹に力を込めずにいられませんでした。
同じ名古屋市といえども違う区の遠いところまで連れて来られ(私とて区を越えての保護は初でした)、
仔猫ちゃん達がもらい手がついた後のみずほ母さん・・・
避妊手術は当然ですが、「用済み」みたいにリリースするのは、絶対に出来ない。
もともとリリースは、私のもっとも不得意な分野です(苦笑)。
困ったもんです。はっはっは

「リリースしないの?」という人や「お母さん猫は、元の公園に戻せば」という人の言葉に、「んニャロメ〜(-.-#)」と心に絆創膏を貼り、
ただただ一生懸命に子育てするみずほ母さんと5匹の仔猫たちを見つめ続けました。


みずほのおかげでスクスク育つ仔猫たち、離乳時、私の登場でございます(笑)
猫の先生に指示を仰ぎつつ、ad缶をねりねり、私も頑張りました、
仔猫ちゃんの体調や体温調節に苦戦もしました。
とにかく温め、温め、。

はい、走りました、猫の病院に。
「もう駄目だ、この子は助からないかも」という事態もありました。半べそです。
仲良しではない私とみずほ、協力し合えない関係ではありつつも、どうなることかと思いつつ、
それでも持って生まれた生命力もあったんでしょうね、5匹は離乳も完了し、ワクチンも打て、譲渡会も参加し、里親さまも1匹、又1匹と
順調に決まっていった、H28の夏でございました。

よく頑張ったな〜、猫も人間も。
この陰には、やはり犠牲になっている事柄はは山盛りあります。時間やお金だけの事ではありません。
もともとのうちの子達(人間を含む)は、あれも我慢、これも我慢のほったらかしです。トホホ
私は、一人しかいませんので。
こういう事も知って欲しいです。ただただ可愛い可愛いだけではないことを。


こごみ♀→ハコちゃん
中川区に縁づきました^^きゃわいい!

それでも、仔猫たちは本当に可愛くて、見ているだけで癒されました。


サビ猫・わらび♀→かりんちゃん
北区に縁づきました^^この後もっと黒が目立つ美サビに♡
1匹ずつ素晴らしい里親さまにところへお届けしながら、
寂しさ少々、それでも私は意気揚々と「良かった可愛いこの子達が幸せの終の棲家に行けて!」とはりきっておりました。

うど♂→はつ君
港区のご近所さんに縁づきました^^
1番猫の先生にお世話になったけど、結果1番やんちゃ♪

仔猫たちは順応性も高く、掴んだ幸せの赤い糸をしっかり掴み、
間違いない終の棲家に、巣立っていきました。猫保護する人間にとっても至福です。

つくし♂→立夏(りっか)くん
緑区に縁づきました^^
可愛すぎのお鼻の模様、1番人気くんでした!

その時にみずほ母さんの心のうちはいかばかりだったでしょうか、
「なに勝手に私の子を〜!返せ〜!」と言っていたでしょう。
聴くことが出来ていても、やっぱり私は里親さまに繋いだのですが・・・(^^ゞ

せり♀→せりちゃん
あま市に縁づきました^^
眼帯風(笑)母譲りの美猫です
譲渡会にこの子達に会いに来て下さった方、「ペットのおうち」や「いつ里」をみて応募して下さった方、協力して下さった皆さん、本当にありがとうございました。
お礼がこんな遅くなりごめんなさい。


そして、5匹の巣立ちのあと、みずほ母さんの家猫修行の始まりです。
「緊褌一番」です。
仔猫たちが900gになるまでは、みずほにも何も出来なかったので、離乳後にやっと避妊手術、ワクチン、ノミダニ駆除をしました。
仔猫は1匹ずついなくなるわ、訳のわからん所(獣医さん)に連れてかれてお腹は痛いことになるわ、で、みずほはさぞかし恐怖を感じた事と思います(>_<)

仔猫たちの前途洋々な里親捜しと違い、
懐いていない大人の猫ちゃんの家猫修行からの里親さま捜しは果てしない道のりであります。
でも、見ての通りの美猫のみずほちゃんです。時間は掛かってもなんとかなるはずです。

本当にいろいろな事があったので、流した涙も数知れずの日々であったので、
そして、猫ちゃんを保護する人として、私にだって意地とプライドがあります。
(一生懸命に猫活するおばさんを泣かした奴には、いつか天罰が下るであろうと私は信じてます。
ときどき顔を出すブラックな私です。笑)
必ずや人間にスリスリゴロゴロの子になって頂いて、5匹に負けないくらい幸せな終の棲家に繋ぎたい私です。
たとえ、どれだけ時間が掛かっても!

やはり若い猫だけあって、仔猫たちがいなくなったら「お母さん」であった事もケロリンパと忘れた様子のみずほ、絶賛家猫修行中です。
好奇心が強く、人間が行く場所に少し距離をおきつつ、くっついて来ます。
特に浴室が気になる様子^^今日も今日とて、ソッとお風呂に入る人間を覗いておりますよ。
人慣れしましたら、里親さまを募集します。宜しくお願い致します(^^)v

思い出せば
みずほ母さんが子育てをしていたあの頃、
我が家は瀕死のヒカリちゃんに、
元々の保護する予定だったピアノになると、と本当に大変だったあの頃、
みずほのおっぱいを飲んでいる5匹の仔猫を見ているのが、私の癒されタイムでありました。見飽きませんでした。
みずほは大迷惑だった事でしょう(苦笑)

立て座りのみずほ「ジロジロみないで!」と目で
言っております。

人間に懐いていないみずほは、ケージの中で限られたスペースで
私に見られているのを怒りながら、なんとか仔猫を隠せないだろうか?と思ったかどうかはわかりませんが(笑)、
仔猫の背中をキュッと噛み、くわえ、ちょこっと移動してみたり。
私は、『母猫が仔猫の首を噛んで運ぶ』図をこんな間近で見られて、
「ほえ〜♡」となります。

お母さんの愛に溢れている!!

お母さんだけに許された事なんだな〜とうっとり見てました。
私達人間は両手で抱いて赤ちゃんを運びますが、『お母さんの愛』は一緒、と感じました。
「みずほちゃん、上手に仔猫ちゃんを持つのね」と思わず賞賛する私でした^^


「猫つまみ」=人間が猫の首の後ろの背中辺りを持って、持ち上げること。
昔はよく見たのですが、(私の父方のばあちゃんがやっとった、と言う(-.-#)もうっ)
人が猫の首根っこを持つなんて、猫ちゃんが痛いのではないか、苦しいのではないか、と昔からすごく嫌でした。
見た目も本当に悪い、と私は思っています。

今はする人がいないと思っていましたが、
譲渡会に参加させて頂くようになった時に、そういう猫の持ち方をする方がいらっしゃって、衝撃を受けました。
私なら、なんの躊躇なく猫つまみしちゃう人からは、猫を譲ってもらおうとは思いませんから。
※これは「良い」「悪い」の話ではなく、あくまで私の主観の話です。

ずっとモヤモヤしてましたが、
猫の先生著「またまた猫医者に訊け」でモヤモヤは一気に解決します。
(P18のQ10でっす(*^^)v)
「猫の首根っこをむやみに持たないで、母猫だけに許された体罰(命に関わる危険を教えるため)だから」とありました。

ほ〜ら、やっぱし!

お母さんだけに許されたこと、
心がキュッとなりました。誰に教えられたわけでもないのに、猫ちゃんってすごいなっ♪


オマケ
僕もかまって!かまっての牡丹くん
いたってマイペース、いつも敷物と同化(^^)

感謝です
杏君、私の思い出深い里子くん
長生きしてくれてて嬉しい!
少し痩せようかな??
杏君のママより、外の子や保護猫ちゃんにあげて欲しい、と
キャットフードを山盛り頂きました。ありがとうございました!
なごやかキャット、と家猫修行中の子達に食べてもらってます^^
そして、杏君ママ、ご結婚おめでとう〜!同じ名字だにゃ(^^)vむふふ



ヒカリを抱くカンロ、癒され度200%!

そして!なんとヒカリちゃん、里親さま決まりました!
ありがとうございました〜
涙涙です^^