2016年7月17日日曜日

胡つぶを追い求めて・・・

ピアノ♂なると♀
兄妹揃って半田市に縁づきました〜!
ありがとうございました^^
表題と写真が違うじゃないか?!と思われるかも知れませんが、
そのうち繋がっていきます(^^ゞ

昨年の今頃、ちょうど暑くなってきた頃です。その頃にはまだ行方不明になった胡つぶの目撃情報がちらりほらりと頂けており、
私と夫、そして心優しい友人は交互だったり一緒だったり、蟹江や愛西市まで通う日々でした。
「なんとか見つかって欲しい」と思って下さっている方々があんなにいらっしゃるのだと涙を拭き拭き、通いました。

キジトラ柄のメスの子、というのは本当にたくさんいて、
実際会いにに行かせて頂き、「あ〜・・・残念ですが違います。本当にありがとうございました。」という事が続いておりました。
中には、胸が潰れそうになるくらい苦しい目撃情報もありました。
あえて書くまでもないですが、たとえそれが亡骸であったとしても会いに行くしかしかありません。
私がこの目でどんな形であっても胡つぶの姿を確認しない限りは終われないからです。

時間が経ってどんどん可能性が低くなっていっても、私がこの目で見て胡つぶを確認できない以上、「胡つぶは生きている」のです。

そんな中、私はこの自宅のすぐ近くで、胡つぶそっくりな猫、「つぶ胡(あとから命名、その時は胡つぶもどきちゃんと呼んでいました、苦笑)」に出会います。
自転車通勤の私、もうちょっとで家だというとき、近所の施設のホントに狭い通路から彼女と出くわし、キ〜〜〜ッと急ブレーキをかけたのでした。つんのめってひっくり返るかという勢いのブレーキングでした。

「胡つぶ!!!!」と叫ぶ私に、
猫は一瞥し、立ち止まりジッと見つめた上で立ち去って行きました。

「待って!行かないで!」と叫ぶ私
スタスタといなくなる猫、
手だけ差し伸べ立ち尽くす私を見つめる通行人の数名の方々・・・(^_^;

我が家から蟹江の現場まで距離にして10kmです。
大きな川を何本か渡ります。車では30分くらい、猫の足だとどれくらいかかるのでしょうか?
私も含めて、ほとんどの人が「あり得ない」と思いつつも
やはり私を含めた全ての人が、「いや、もしかして、絶対無理ではないかの知れない」と思ったのでした。

胡つぶが10kmも歩いて帰ってきた!

私は全身の毛穴が開き、胸がバクバクするような感じに襲われました。
そうだったら、そうだった良いのに!涙がポロポロこぼれました。
なんとか!早く帰ってきて、胡つぶ!と毎晩考えるだけで体が内面から裂けるような思いでいましたし
なんと言っても疲れて切っていました。

働いて、家事育児をし、猫の下僕をさせて頂いた上の
目撃情報を頂く度に胡つぶに会いに飛んでいく生活でした。

そして又々しばらく、件の胡つぶに似た子には会えない日々が続きます。
は〜っと溜め息をついていたらば、あっと言う間に計7匹の仔猫を保護した夏でありました。
すさまじく又疲れる事になるのですが、頭の片隅にはその子の事がいつもあり
「私、胡つぶに会いた過ぎて、幻想を見たのかしら?」と思ったモノでした。

そして

胡つぶそっくりなつぶ胡
なんとお隣の家の庭・・・
又、私は彼女に出会います。季節も変わった頃でした。
黒が目立つキジトラ、小柄、歩き方、シッポの感じ、とても似ていました。

「胡つぶ!胡つぶだよね?!」とまた話しかける私に振り返る彼女
ジッとこちらを見つめる彼女に
「やっぱり胡つぶだよね!?」と話しかける私、
冷静に考えれば、
相手は猫なので、「そうだよ」というわけもないのですが、人間って(私だけかも)底が浅いのでこういった場面ではホントにこんな感じになっちゃうものなのです。

又、あの子に会ったよ!胡つぶだったりしないかな?と夫や友人に語る私、
心のどこかでは、まさかね、そんなテレビで観たようなすごい事が私と胡つぶに起こるなんて、と心に過度な期待を持たせないようにブレーキをかけつつ、
それでも興奮は収まりませんでした。

そして、またまたパッタリ会えません。
早く!早く確認したいけれど、私にも生活があり、仕事があり、24時間ここら辺をさまよって彼女を探すわけにはいきません。
私は、胡つぶの行方不明のポスターをこの近辺にもポスティングしようか?と迷いました。
でも、蟹江でいなくなった子がここへ帰ってくるなんて夢のような話の為に
ご近所の人々に協力をお願いするのもどうなんだろう?
いやいやそんな事はいっておられない、お願いしよう!と決めた時

また彼女の出会いました。
空気の入れ換えをしようと開けた窓の向こうに彼女はいたんです、お隣の庭に!

ひえ〜!!

ビックリ・・・意外にも近くに潜伏していた胡つぶもどきちゃん。
近くで見る彼女は、
目が少し猫風邪のせいか、開きにくくなっていました。胡つぶのつぶらな瞳とは少し違ってきていました。
長い時間、放浪していたからか少しほこりっぽいような、少し茶色が目立つような・・
「間違いない!胡つぶだね!」とは霊感・第六感の強めの私にも思えませんでした。

が!胡つぶであって欲しい気持ちが強すぎ、猫の会のOさんに
「猫って放浪の末に風貌が変わったり、色落ちしたりしませんかね?」と聞いてみたりして・・
誰かに「あるよね、そういうこと、胡つぶちゃんかも知れないね、可能性はあるよね?」といって欲しくて・・・。
思い出してもあの頃の自分の心中を思い返すと不憫で苦しくなります。

早速私は、捕獲器をお借りし、自分ちの縁側に置き餌を始めます。
ここから私と胡つぶは始まったのですから、胡つぶであればここに来るはず!
彼女は、やってきました。
10日に1度の感じで我が家の縁側に来る彼女、どこでご飯をもらっているのやら?
会えないと2〜3週間会えませんでした。

そして、この頭の良い胡つぶもどきちゃんは、捕獲器にはさっぱり入ってくれませんでした(-。-;)やれやれ・・・
この頭の良さ、この食えない感じ、ホッソラした体型で妊娠もしていない感じ、
やはり胡つぶでは?と期待を膨らます私です。

胡つぶは避妊手術は当然してありますが、大切に家猫修行を重ねた後に里親さまにつなぐつもりの子でしたので、耳カットはしてませんでした。
もうすぐいなくなって1年経とうという胡つぶの記憶・・・
私の第六感がピンと来ない限り、この子が胡つぶであることを証明・確認するには、この子のお腹を開くしか方法はありません。

そしてお腹を開いて子宮があれば、胡つぶではないことも確定するのです。
私の中では、ずっと捕まらずに何も確定出来ないまま、あやふやなまま、
ずっとずっと「この子は胡つぶだわ、今日も元気だわ」と思いつつ暮らしてしていくのもありかも知れない、と悪魔が囁いていました。

しかしながら
胡つぶでないことがわかったとしても、ノラ猫さんに置き餌をした以上は、私はこの子を幸せにする責任が生じてます。捕獲あるのみなのです。

そして、又少し時間が経った時、
彼女をみて私は両膝を床につき、愕然としてしまいます。

お腹がおっきいじゃないか!!

彼女はお腹に赤ちゃんがいました、避妊手術はされていない本物のノラさんでした。
胡つぶではなかった・・・・

涙も出ませんでした。
心の何処かではわかっていたのだろうと思います。あの胡つぶに本当に会えた時、
やはり私の第六感が間違いなく「この子だ!」と確信するのだと思われます。
そうでは、なかった。
この子ではなかったのだ・・・

私は大きく深呼吸をして、窓越しに彼女に言いました。窓を開ければ脱兎の如く逃げてしまう彼女に
「必ず仔猫ごと私に保護されなさいね」。

それから2ヶ月あまり姿を見せなかった彼女が、やっと可愛らしい仔猫を2匹引き連れて我が家の縁側にやって来たのです。
「約束は守ったで〜」(なぜか関西弁)とでも言わんばっかりに(苦笑)。
その2匹がピアノとなるとになります。

うちの2Fのベランダからすごい望遠でパチリ
これを1Fから見ると見事に草で見えない仕組みになってます・・
寒い日も大雨の日もありました。どこでどうやって産んで、誰にご飯をもらい生き抜き、育てあげたのでしょうか。
ノラ猫さんの生態は謎だらけです。かないません。

これもすごい望遠。傍らにはなるとちゃん

でもって捕獲しかないのであります。
我が家には既に保護仔猫ちゃんが5匹プラスみずほちゃん・・・(^◇^;)フフフ・・
でもやります。
そして又、お母さんに習ってか、なっかなか捕獲器に入らないおりこうな仔猫2匹でありました。
そうこうしているうちに、ヒカリちゃんを保護してしまう私。
「苦しいぞい」とは思いつつ、
胡つぶに誓って私はこの母子に背を向けるなんて事は出来るわけがありません。

そして、仔猫2匹を先に保護!

は〜長かった・・・(T_T)

こんな固形が食べられるくらいにまで育て上げたのね。
すごいな〜と思います、毎回毎回です。

そこからは早いです。
意外にもフーもシャーもなく、すぐに懐いて撫でられる仔猫2匹。

保護→受診→家猫修行チョッピリ→譲渡会にも参加→里親さまへ

とあっと言う間の出来事でした。
本当に可愛らしいこの2匹、私がこのお母さん猫に胡つぶを重ねなければ、たぶん違う場所で生まれ育ち、ノラとして生き(生きることが出来ればの話ですが)出会うこともなかったこの子達、
半田市の素敵な女性の所にお届けさせてもらえて、私は幸せ者です。

もうすっかり里親さまにも心許しスクスク育つ2匹です。
ありがとうございました〜

胡つぶちゃん、何処かでテレパシーで感じてくれてるでしょうか?
私はこの場所で、変わらず、「猫のこと」にかまけてますよ。あなたに又会えるまで諦めてないですからね。


さてさてこの2匹ちゃんのお母さんであります「つぶ胡」と命名されたノラ猫さんがどうしているかと言いますと
とうとう私に捕獲されまして、避妊手術の後にうちの網戸をぶち破って逃走・・・

「仔猫を返せ!」と再び我が家に入り、「しまった!」と気づき又もた網戸をぶち破り逃走・・・毎日縁側にご飯を食べにきとります・・。
網戸を直している暇もないという(>_<)ゞ

我が家に再び余力が出来た頃、彼女は又捕獲されるでしょう。ふっふっふ
待っておれよ、っと。

そして・・・
段ボールに入れられ遺棄されかけたヒカリちゃん里親募集中です!
よろしくおねがいいたします〜
ペットのおうち

千客万来の我が家です。頑張ります〜