2016年4月30日土曜日

「運命」と言う名の「適材適所」、大取です^^

大取のワカメちゃん、可愛い!
前回から実は続いております・・・
マモ君をお届けした後、我が家にはワカメちゃんが残りました^^
「残り物には福がある」と夫は申しておりましたが、
なにせ懐くのに時間が掛かっておりました。

今まで出会った黒猫ちゃん、我が家にいる黒猫ちゃんを併せ持っても、かなり可愛いワカメちゃんなのでした、見た目だけは・・・(¨;)
懐きさえすれば、抱っこさえさせてくれれば譲渡会でもサッと里親さまが決まったであろう美猫のワカメ、しかしながら彼女は確固たる信念があるかのように
人に心を許しません。
実際はどーだかわかりませんが(苦笑)。

今まで仔猫ちゃんは何匹も保護してきました。
だいたいがノラ猫母さんの仔猫ちゃんをホイホイと保護してきましたので、
懐いていない子もかなりいまして、それでも仔猫というのは、大人の猫と違って
多少の違いはあっても直になつくもんだと私は思っていました。

初めて、そうです。初めて私は膝をつき、「こんな懐かん仔猫がおったんか・・」と
ガックリ来る事になった猫が「ワカメちゃん」です。
いや〜参った、参った(>_<)ゞ

去年の夏、計7匹の仔猫ちゃんズを保護した私め、
多少時間が掛かった子もいましたが、有り難いことに順調に里親さまが決まりました^^
猫の先生は、「黒猫ちゃん・青い目の子以外は厳しいかもよ」と言われまして、
私も覚悟していたのでした。

ところがどっこい!今回は先生の予想は大きく外れまして、
なんと、白黒の人慣れしている子から里親さまが決まっていったんです。不思議でした。
猫の神様がチョイスしているとしか思えませんでした。
全ての子が、「この人しかあり得ないでしょ?」という里親さまの元へ順番に行った感じがしてしました。

さて、ワカメちゃんです。はっはっは
はいもう、懐きませんです。
譲渡会にも参加拒否を致しまして、ピアノの裏という、唯一人間の手がどうにもこうにも入らん場所へ逃避、籠城、威嚇、とまあ大変な事に何度もなりまして、
ご縁の糸もなかなか頂けませんでした。

ワカメが懐いていないことは、掲載記事にもしっかり書かせて頂いておりましたし、
「まあそのうち、ね」なんて思いつつリビングの真ん中で、ワカメちゃんのケージを置き、ケージの中であればナデナデさせてくれるまでにはなっていました。

しかし、心の何処かでは、「いったい何故?なぜここまで懐かん?」とずっと
思っていました。
今思えば慢心していました。私に懐かん仔猫がいるわけないと思い込んでました、はい。

ケージから出すとこんな感じのわかめっち
1月だっちゅーの

仔猫ちゃんはだいたい生後5ヶ月頃から避妊・去勢手術が出来るよ、と言われつつ
そこまで掛からずもらわれていったオス達・・・
「いいんだよ、ワカメはワカメでゆっくり行こうね。」
昨年12月、
「先生、ワカメちゃんの避妊手術をお願いします。」と猫の先生に避妊手術をお願いし
ましたとも。

ワカメは期待を裏切りませんでした。
診察室でも脱走、臭い臭いスカンクのような肛門嚢を人間にお見舞いしたあげく
籠城に威嚇・・・・

深追いした先生が「いてて」とぎっくり腰を悪化させ
猫の魔術師、猫の奥さんがサササッとタオルを使い捕まえてくれました。
なんと、私には捕まえることは出来なかったです。
この上ない敗北感・・・。
「まじか」と焦りました。

手術終わってお迎えに行った際、ちょっとプーッとふくれていた先生に吹き出しそうになりつつも
(「僕もプラセンタ飲んで腰痛治そっと」との事でした(^o^)フフフ、タマリちゃんとお揃いのお薬だわ〜)
心の中では大きな大きな溜め息をついていた私です。
「私の、私のどこがいけないの?なぜ懐いてくれないの?ヨヨヨ」と泣き崩れる暇こそありませんでしたが、どうしたら懐いてくれるのかサッパリ訳がわかりませんでした。

とジタバタしていた(心の中のお話)のも束の間、
年が明けてすぐに運命の女神さまが、現れたんです。忘れもしません。

ワカメちゃんに里親希望の白羽の矢が!

私と夫が「おお〜!!!!」と雄叫びをあげ
でも、「ここまで懐いていないこと、知ってて応募して下さってるンだよね、大丈夫だよね?」と何度も確認しつつ、オドオドしつつ、お見合いの日がやってきました。

作りが可愛くなっているワカメ、小柄で仔猫顔で金色の目
ただ少し凶暴と言うだけで・・・(-。-;)
これまた素敵なカップルがワカメに会いに来て下さりました。
「懐いていないことは知ってて応募させてさせてもらいました、良いんです。この子のペースに合わせていきます。」と言って下さりました。

ああ・・・

本当ですか!!??ありがとうございます!!

生後1ヶ月半くらいの仔猫から我が家にきて、こんな調子。
もうずっと人には懐いてくれないのではないか?我が家の何がいけなかったのだろう?
どうしてこの子だけ懐かないんだろう?
里親さまは、この状況でも本当にこの子を愛して下さるのだろうか?と
不安が胸一杯に広がる私をよそに、
お二人は、ケージの中、イカ耳で「シャー」だの「ウー」だの言うワカメの顔をのぞき込み
「かわいいね」
「うん、かわいいね」
「この子が欲しいね」
「うん、欲しいね」とニコニコ会話をされていました。
(このお二人もかなり可愛い方で、私とても癒されましたよσ(^^))

ワカメ、良かったね、本当に良かった。
そんな幸せな気持ちとは裏腹に、やはり「こんなに懐いていなくて本当に大丈夫だろうか?とグルグルと不安が渦巻いていました。

そして1月の末、お試しに出るワカメちゃん。
「駄目だったらいつでも戻ってくれば良いんだよ」と自分にも言い聞かせつつの旅立ちです。
里親さまは「お試し期間を1ヶ月くらい下さい。ゆっくり様子をみたいです」と言われました。先住ちゃんは3匹です。
とても大人しそうな子たちで、ワカメのようにウーだのシャーだの言う子はいません^_^;
「ワカメのこと、よろしくね」と言い残し帰る私。

その晩、ひどく鳴いたワカメに困惑される里親さま。
慰めたくても触ることも許さないワカメ。
焦る私。
ワカメが使い慣れたケージをお貸ししに飛んでいきたい私だったのですが
里親さまのお仕事のお休みと私の休みが噛み合わず、キリキリとハンカチの淵をかみしめながら(脳内映像です)「頑張れワカメ!踏ん張って、里親さま!」と天を仰いでおりました。

里親さまに撫でられてるワカメ
「ルイちゃん」です!
それでも、あんなに懐くのに時間が掛かっていたワカメちゃんなのに
違うおうちに行ったらば、ものすごい声で鳴いた、と。
ワカメはワカメの速度で、ちゃんと我が家のことを「仕方ないけど私んち」と思っていてくれたんだな、と思いました。私のこともダテに5ヶ月も一緒に暮らしたのではないくらいには認めてくれていたのか、と心がシンとなりポロポロ涙が出ました。

そして、

里親さまは踏ん張られました。
「もう少し頑張ってみます」
「もう少し様子をみてみます」と大きな気持ちでワカメに寄り添って頂いて
なんと!一ヶ月のお試しの間に
「抱っこ出来ました」とか「一緒に寝てます」とか
私越えをサクッとやってくれました(笑)。

ワカメはルイちゃんとなり、名古屋市中村区の終の棲家に縁づきました。ありがとうございます!

ものすごい幸せな気持ちと共に初の黒星を喫した横綱力士(言い過ぎでしょう)の気持ちになった私でありました。

一緒に寝てるルイちゃんふみふみ写真

この里親さまでなかったら無理だったでしょう。
やはり運命というか、猫の神様はいるんだと私は思った次第です。私はけっこうな幸せ者だといつも思います^^

私はワカメだった頃のルイちゃんの事をずっと忘れないです。
慢心していた私に杭を打ち続け、気づかせてくれたルイちゃん。

我が家には当たり前のようにワンサカ猫ちゃんがいて、ゾロゾロと行ったり来たりしてます。私達にとっては当たり前で、なんとも思わなくなっています。
逆に猫ちゃんが少ないと落ち着かない!くらいな勢いです。
そして小さな人間の子供(7才になったとは言え、猫ちゃんにとっては怪獣には変わりなし)がいるのも当たり前で、「子供が苦手」な猫ちゃん達が上手に7歳児と距離をもちつつつきあい、向き合ってくれています。

たまに「里親募集」の掲載をみていると「小さな子供さんがいるおうちはお断り」とか「要相談」とか書いてある方がいます。団体もあります。
確かに猫ちゃんにはとって幼児は天敵に近いモノがあるかも知れませんが、人の子だって学びます。
私は人間のお母さんでもあるので、どうしても切ない気持ちになり、
「何もこんな厳しくしなくても」と小さい子供がいたっていいじゃない、大丈夫だよ〜とついつい思ってしまうのでした。
うちみたいに猫ワンサカの中に産まれてきた子だっているのだし、と。

しかしながら今回、ルイちゃんが話せたらきっと教えてくれるでしょう、
なぜに我が家ではあんなにイカ耳で過ごしていたのかを、
そして里親さまのところへ行って人間と一緒に寝る気になったことを(苦笑)

私は、今やっとルイちゃんがあんなに懐いてくれなかった事が、
我が家で過ごすルイちゃんの気持ちがすごくわかる気がしています。

気づいてあげられなくてごめんね。

でも良かったね、これで幸せだね。

そしていつか里親さまのところにも人間の赤ちゃんが生まれてくるかも知れません。
その頃には
ルイちゃんは我が家でのトマトやタマリ、市松に花火とようになんのかんのと遠巻きに子育てを応援してくれるようになるでしょう。
猫ってやっぱりすごいんですもん(^-^)
勝てないです^^


さてさてさて

仔猫ちゃんズが全て幸せになり、次はお母さん猫、お父さん猫の出番です。

夫の書斎にて
奥からうるし♂真ん中に挟まるオカッパ♀
手前がすずらん♀、家猫修行の始まりです!

今まではケージの数も足りず、人にゆとりなく
ワカメちゃんが決まってから親猫ちゃん達は家猫修行を始めよう、と
好き勝手に家の中でノラさん生活をさせていましたが
始まりました。もちろん避妊・去勢手術済み、ワクチン済みのレボリューション済みです。今回は大人の胡達、お外での生活の時間の分だけ、人慣れも時間が掛かります。

「緊褌一番」です。

1匹ずつケージに入ってもらい、人の近くに(^^)
長期戦は覚悟の上です、頑張ります〜

信じられないスピードで人慣れ完了のオカッパちゃん^^
里親さま決まりまして、トライアルですよ〜
ルイちゃんのママになります。可愛いです。
そして
くわい♀
我が家の敷地に遺棄されてました。飼い主の名乗りはあがらず
名実共に所有権は私になりました。
ただいま、大人の猫ちゃん家猫修行中が3匹となりまして、変わらず頑張っていく所存です〜
ご報告が後手後手で本当に申し訳ありません!
又、後日談は詳しく書きますね。題して「家猫修行珍道中」です・・・(^_^;



最後に
故・くろちゃん(三日月)
ワカメが幸せを掴んだ1月に、
くろちゃん(我が家では三日月くん)が虹の橋を渡って逝きました。とてもなつっこく人にたくさんの幸せをくれたくろちゃんでした。ありがとう。
里親さま、ありがとうございました。短すぎる猫生でしたが、「自分のおうち」「本当のママ」の元で幸せな猫生でした。
ありがとうございました。感謝しかありません。

前向いていきます。くろちゃんの分も。