2012年10月2日火曜日

保護猫カンロちゃん→我が家猫ちゃん

2月の26日の寒い公園で甘露(カンロ)ちゃんを保護した。
生後半年ほどの真っ黒な中猫♀(仔猫から大人の猫への真ん中)。
今でも不思議な感覚を覚えている。
フワッと私の腕の中に飛び込んできた甘露ちゃん。
こんな保護の仕方は初めてだったのだ。

例に漏れずに里親募集をした甘露ちゃんだったけれど
せっかく里親さまが決まったのに、カンロは蕁麻疹を出した(出た)。
アレルギーだという。
猫には珍しいらしく顔がカピカピのコペコペになった。
さて、困った。どんどんひどくなる蕁麻疹、
そしてどんどん私の気持ちは・・・可愛くなる愛情が溢れてくる。

アレルゲンが見つけられず、ひどくなる蕁麻疹。
私は里親さまを断ってしまった。
「これで良かったのだろうか?」とかなりの自問自答だったけれど
カンロは不思議猫なのだ。
当時3歳の我が子を根気よく遊んでくれて、猫にはあり得ないほど我慢強い。
う〜ん。

一緒に育っている一人と一猫・・。息子と甘露はいつもくっついている。
「カンロちゃんどうぞ。」と甘露にお皿とハンバーグ(おもちゃ)を置いてあげる我が子。
「カンロちゃんが叩いた〜」と言いつけにくる時もあり(苦笑)。
辛い中にも笑顔がこぼれる。

そして、私の母が亡くなった。
カンロは私の母が植物状態で話さなくなり笑わなくなってから我が家にやって来た。
母の優しい声が、「黒猫を飼いなさいね。家に黒猫ちゃんがいたら幸せね♪」と言っていた。
そしてタマリがやって来て、満足げだった母。
母の声がグルグル私の頭に浮かんでくる。
 「お母さん、もしかしてカンロの体を借りて、Jと遊んでるの?」

カンロの蕁麻疹は出なくなった。
どうしよう。
本当なら・・・
我が家はどうしても行くとこのない猫ちゃんの為に余力を空けておきたいのだけれど
カンロのように可愛らしく、里親さまが決まるであろう猫ちゃんは
新しい幸せなおうちに行くべきなのに・・
私はカンロが手放せないのだ。


「ねえお母さん、甘露ちゃんの体の中にいるよね?」

「甘露ちゃん、うちの子になる?」


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